虫を捕って食べてきた。

食ってみないでどーすんの?


1月に「虫おせち」を食べて以来、一番いい状態の虫を食べて「虫は美味いのか」を見極めたいと思っていた。「虫おせち」では、シーズンオフのため冷凍物と養殖物しか食べれなかったから。
「他に美味しいものがあるのに、わざわざ気持ち悪いものたべなくてもいいのに」みたいな意見を聞く気は一切ない。僕はいろいろな味が知りたいし、いろいろな美味しさが知りたい。だってさ、「エビみたいな味」って聞きかじっただけで満足できるのか?ホントに似てんのか?何エビに似てんだ?どう似てんだ?エビじゃなくてカニに、シャコに、カメノテに似てるんじゃないのか?
食べてみなけりゃわからないだろうが。

若虫会に行ってきた。


さて、リアルな各所から「気持ち悪い」とか言われたので若干イライラしましたけど、生き物を捕って食べるのは凄く楽しいです。というわけで、内山先生の若虫会に行ってきました!
どんな会かと言うと、「若い虫たちを雑木林や草むらで捕って料理して食べる」という会です。

虫取りなんて小学生の時以来で、懐かしくてたまらなかった。
林の中を歩いてヒゲコメツキだ!アワフキムシだ!とか。次々に捕集。


他にも花の蜜を吸うマルハナバチをデコピンで打ち落として捕まえたり、虫食いの桜の葉からナシアシブトハバチの幼虫を見つけたり、朽ち木を壊してカミキリ虫の幼虫を掘り出したり、などなど写真撮るの忘れて楽しんだ。

捕ったら食べなきゃ


さて、20名ほどの参加者が捕った虫たちがこれだ。残念ながら美味そうには見えない。


こいつらを揚げたり、ゆでたりしてもらいました。


「成せばなる揚げれば食える何物も」昔の人は巧いことを言う。だが、不味いやつもいる。ムカデだ。土臭いのは落ち葉の裏にいるから理解しよう。妙な薬臭さは何なんだろうか?不味い。
あと、ナメクジの茹でたやつ。筋肉部分はエスカルゴやウミウシみたいなヌルみのある食感でフツーに美味いが、内臓がすごく苦かった。苦味の質が胆汁系だったから、糞抜きをするなどしてから食べたら苦くないかもしれない。

と、不満を述べてみたけど、自分で捕ったものを食べるのは楽しい。食べ物を探して野山を歩くのは楽しすぎる。


この毛虫はなかなか。葉っぱの香り、豆のような味。

これからも昆虫食を続けたい


虫と魚とどっちが美味いかと言えば、間違いなく魚の方が美味い。「美味い虫」と「あんまし美味くないエビ」が同じくらいのレベルだと思う。基本的には魚の方が美味い。だから魚中心の食生活は変える気はしない。
だけど、昆虫食を定期的に続けたいと思う。
理由の一つは、普段と違うものを食べられるということ。気がつくことが多い。例えば、昆虫には昆虫独特の香りがある。慣れない香りで苦手だけど、魚を食べ慣れない人が魚の生臭さを嫌がる感覚を理解できたかもしれない。
もう一つは、そこに集まる人が面白いこと。昆虫食に限らず、食べることに異常なエネルギーをかける人が好きだ。

さて、次は8月の「セミ会」に参加するぞ!
昆虫食に興味のある方は内山先生にメールすると良いと思います。