イカ飯を作ろう!

ヤリイカ


ヤリイカを買いすぎた。イカがみっちり詰まった袋が2つ、開けたら流しがイカであふれた。

僕は子ヤリイカを無性に食べたくなるときがあるんだけど、さすがに買いすぎた。1箱2000円と安かったので仕方ない。しかし、まあよくあることだ。子ヤリイカに限らず、美味いものって調子に乗って買いすぎるものだ。それに飽きるまで食べるぐらいのほうが食材の良さが見えてくると思う。おもしろい本を擦り切れるぐらい読み返すみたいに。

イカ飯を作ろう!


イカ料理の定番と言えば、イカ飯だ。でも案外、自分で作るという人は少ないみたいだ*1。簡単だし、美味しいし、日持ちもする。客ウケもいい。会社のお茶場に「ご自由にどうぞ」なんて置いといたらいいんじゃないかと思う。僕のように間違った方向に評価が良くなるよ。
さて、作り方のポイントです。とにかく大事なことは、中に詰めた飯がきちんと炊けていることだ。中の飯に芯が残る失敗が起きやすいので注意だ。
じゃあ、どうしたらよいかと言うと、

  1. 研いだあと、米をきちんと浸水させる。目安は水中で15分、ざるにあけて15分。こうすると米に芯が残りにくくなる。出来上がりの飯に煮汁の色を付けたければ、煮汁で浸水させると良い。
  2. 中身を抜いたイカに、胴体の1/3ぐらいを目安に米を入れる。煮始めるとイカは縮み、米は膨らむので、中に詰める生米は少ないかな?って思うぐらいで調度良い。米を詰めすぎると、米が膨張できずに芯が残る、または米の膨張でイカが割れて米が出てしまう*2
  3. 米を詰めたイカを爪楊枝で軽く2回通しを目安にふさぐ。きっちり閉じすぎると、中に煮汁が入らず、飯に芯が残る。逆に、中から膨張した米が出てくる心配はほとんどない。イカは縮み、米は膨らむから。(ボトルシップを想像されたい。)
  4. イカが全部浸るぐらいの量の煮汁を作る。煮汁の味は好みだけど、僕は昆布出汁、醤油、みりん、砂糖、で作っている。味の濃さは普通に飲めるぐらいでいい。煮詰めるので、ここで味を完成させる必要はない。
  5. 沸騰させた煮汁に米を詰めたイカを入れて30分ほど煮る。イカは空気が入っていて浮いてくるので、落としぶたをすると良い
  6. 圧力なべを使うとより失敗が少ない。落としぶたは不要。蓋をして蒸気弁が上がって蒸気が出たら火を止め、20分ほど放置する。
  7. 一定時間煮たら、一個取って串をさすか、切ってみる。芯が残っていれば、もっと煮る。
  8. 煮えたらイカを取り出し、煮汁を好みの濃さまで煮詰める。
  9. 好みの濃さまで煮詰めたら、味を見ながら調整する。僕はこの時、醤油、砂糖、酒、生姜の絞り汁、ごく少量の酢で味を調える。
  10. 煮詰めた煮汁にイカを絡めたら完成。アツアツよりも、一度冷ますと味がなじんで美味い

僕はイカ飯があれば、白飯が2、3杯は食える!イカの旨味が凝縮した甘辛煮汁がすごい美味い。
今回は1口サイズのイカ飯だけど、大きいイカでも作り方は同じ。とにかく芯が残るのに気をつけること。

米を詰めたり、煮たりするのが面倒くさいなら、こんな「イカの飯」も美味いよ。イカ刺し丼とイカのリゾット。

さあ、イカを食べまくるんだ!

*1:身近な料理好きへのアンケートより。(sabatoika調べ。)

*2:圧力なべを使用した場合