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寄生虫をひとしきり観察して内臓鍋を食べよう!

スケトウダラですよ



安くて美味いイイヤツだ。1匹350円。鍋物はもちろん、すり身、焼き物、揚げ物、いろいろ美味い優秀なヤツだ。でも、スケソウダラは内臓が一番美味い。白子、真子、肝臓、胃袋どれも抜群だ。
今日はアラで出汁をとって、内臓の鍋を作ります。

食べる前に、寄生虫を観察しよう!


スケソウダラは寄生虫の観察には最適だ。寄生虫のいないスケソウダラというのは今まで見たことない。しかも肉眼で観察しやすいサイズの寄生虫がたくさんいる。もっとも天然魚には必ずといっていいほど寄生虫がいるのだけど。
さて、観察を始めよう。まずは内臓をポロリ。

ニベリニア


上の写真を見ただけでも、慣れてる人なら「おっ、幽門垂にニベリニアがいるぞ」って思うはず。
卵巣の後ろにも密集してた。下の写真の中央にあるツブツブがニベリニアだ。

ニベリニアはチャンジャの中にもよく見つかる。理由は簡単。胃の筋肉内部に入り込むので、洗っても取れないからだ。下の写真は胃袋なんだけど、うっすらと見える白い米粒状のものがニベリニアだ。

でも大丈夫。ニベリニアは人間に寄生できない。無害だ。僕は学生のころ、解剖しながら食べてみたりした。舌の上で少し動く。僕は今も元気です。
生理食塩水やポカリスエットにとってやると、プラナリアみたいな形のが伸び縮みしながら動くのが観察できる。今日はお腹がすいているので省略した。

アニサキス


アニサキスは一番有名な魚類の寄生虫だ。これはニベリニアと違って、生で食べちゃだめだ。ときどきだが、胃や腸管の内壁を食い破って激痛を引き起こす。アニサキスによって年間2〜3千人が急性胃腸炎になっているらしい。
スケソウダラにもよく見つかる。今回は幽門垂と肝臓に見つかった。

幽門垂に白いひも状のアニサキスが喰いついている。

ピンクの肝臓にとぐろを巻いてる。

内臓鍋だ!


アラで出汁をとったスープに野菜をいろいろ入れて内臓をぶっこむ。内臓にはあんまり火を通すとチリチリに縮んでしまうので、ちょうど火の通った頃合いで食べよう。とくに肝臓はほわっとしてコクがあって最高だ。
今回は水炊きをポン酢で食べたけど、味噌仕立てでも、醤油でも美味いよ。

上から時計回りに肝臓、卵、白子、心臓、胃袋。内臓って美しいなぁ。