メバル


時化のあとの市場は魚が少ない。しかも高い。漁がないのだから仕方ないことだ。
そんなとき、鮮度を気にせずに安い魚に飛びつくと、古い魚を買うはめになったりする。
そういう時こそ、しっかり鮮度を見極めることが重要だ。


店先で箱の中の魚を触って死後硬直の具合を確かめていると、
「そこの赤メバルは大丈夫だよ。」と店の人が声をかけてくれた。
「他のは?」と聞くのはやめた。聞くまでもなく安い奴はみんなダメだったからだ。
目立たないところに2匹だけ残ってた赤メバルはちゃんとしていた。値段も1800円/kgとまずまず。
買うしかない。


で、皮の赤と黄色を活かせる湯霜造りにして、手作りの柚子ポン酢で夏らしく。